2011年度上原記念生命科学財団 上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ | 大正製薬ホールディングス

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2011年度上原記念生命科学財団
上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ

2011年12月16日

公益財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原昭二/大正製薬株式会社名誉会長)は、12月16日(金)に開催した理事会において、2011年度 上原賞・各種研究助成金贈呈対象者を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞受賞者は2名、各種助成件数は322件、助成金総額(上原賞副賞を含む)は10億6,560万円です。

上原賞 2名 副賞4,000万円(1件 2,000万円)

○森  和俊 氏 京都大学 大学院理学研究科教授

対象となった研究業績 : 「小胞体ストレス応答の発見とその分子機構の解明」

○山本 雅之 氏 東北大学 大学院医学系研究科長・教授

対象となった研究業績 : 「酸素や食物が内包する毒性に対する生体の応答機構の解明」

各種助成金 322件 10億2,560万円
研究助成金 (1件500万円) 70件 3億5,000万円
研究推進特別奨励金 (1件400万円) 10件 4,000万円
研究奨励金 (1件200万円) 90件 1億8,000万円
海外留学助成金リサーチフェローシップ 66件 2億1,140万円
海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 35件 1億3,020万円
その他
国際シンポジウム助成金 26件 2,600万円
来日研究生助成金 5件 1,800万円
特定研究助成金 20件 7,000万円


公益財団法人上原記念生命科学財団は、1985年の設立以来、今年度で27年を迎えました。これまで生命科学に関する諸分野の研究に対する助成を行ってきました。2011年までの助成(上原賞含む)は約6,900件、約206億円に上ります。

上原記念生命科学財団のホームページはこちらをご覧ください。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名 : 森 和俊 (モリ カズトシ) 薬学博士
所属機関および役職 : 京都大学大学院理学研究科教授
生年月日 昭和 33年 7月7日生
略   歴 昭和 56年 3月  京都大学薬学部卒業
56年 4月  京都大学大学院薬学研究科修士課程入学
58年 3月  同大学院修士課程修了
58年 4月  京都大学大学院薬学研究科博士後期課程進学
60年 3月  同大学院博士後期課程中途退学
60年 4月  岐阜薬科大学助手
平成 元年 4月  米国テキサス大学博士研究員
5年 10月  株式会社エイチ・エス・ピー研究所副主任研究員
8年 4月  株式会社エイチ・エス・ピー研究所主任研究員
11年 4月  京都大学大学院生命科学研究科助教授
15年 11月  京都大学大学院理学研究科教授

【褒賞対象となった研究業績】

小胞体ストレス応答の発見とその分子機構の解明

小胞体における「タンパク質の品質管理」という新しい概念を確立するとともに、細胞内情報伝達に関する分子機構を解明した。出芽酵母において、高次構造の異常なタンパク質を感知するセンサー(IRE1)が存在すること、IRE1 の会合・活性化により転写因子のmRNAがスプライシングされ、シャペロンタンパク質の遺伝子発現が誘導されるという分子機構を解明した。一方、哺乳動物では、IRE1 経路の他に、ATF6 が異常なタンパク質を認識すること、ATF6 自身が転写因子に変換されて、シャペロンのプロモーターに作用するという特異的な経路があることを明らかにした。小胞体が、分泌タンパク質や膜タンパク質の構造を確認し、異常ならば修復・除去するというダイナミックなオルガネラであることを明らかにするとともに、小胞体の異常に起因する疾病の原因究明に大きなインパクトを与えることとなった独創的な研究業績。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名 : 山本 雅之 (ヤマモト マサユキ) 医学博士
所属機関および役職 : 東北大学大学院医学系研究科長・教授
生年月日 昭和 29年 9月27日生
略   歴 昭和 54年 3月  東北大学医学部 卒業
58年 3月  東北大学大学院医学研究科(医化学専攻)修了(医学博士)
58年 10月  アメリカ合衆国 ノースウェスタン大学 博士研究員
61年 2月  富山医科薬科大学 助教授(生化学講座)
64年 1月  アメリカ合衆国 ノースウェスタン大学 上級研究員
平成 3年 1月  東北大学医学部 講師(医化学講座)
平成 7年 4月  筑波大学 先端学際領域研究センター教授(分子発生生物学)
14年 4月  筑波大学 大学院医学研究科長
16年 7月  John's Hopkins University Adjunct Professor
19年 1月  東北大学大学院医学系研究科 医化学分野 教授
20年 4月  東北大学大学院医学系研究科長・医学部長

【褒賞対象となった研究業績】

酸素や食物が内包する毒性に対する生体の応答機構の解明

環境毒物や酸化ストレスへの生体応答機構の解明に取り組み、その分子メカニズムを解明した。環境発癌物質と酸化ストレスのセンサーである Keap1 とその指令に応答する転写因子 Nrf2 を発見し、また Nrf2-Keap1 複合体が食餌性の毒物や酸素などの酸化ストレス応答に対して、解毒、代謝の遺伝子を誘導していることを明らかにした。さらに、Nrf2-Keap1 系が転写因子の分解による抑制と分解抑制による活性化、すなわち「脱抑制制御機構」により環境ストレスに対する即応性を獲得することを解明し、「環境応答型転写因子誘導」という新しい概念を確立した。研究成果はストレスに起因する疾病に対する治療薬開発にも応用されている。環境ストレスに対する生体応答機構の研究領域に新しいフロンティアを形成した先駆的研究業績。

<参考資料>

■資料1■

【助成金額の推移】


■資料2■

【いままでの上原賞(研究業績褒賞)受賞者一覧(敬称略)】
年度 受賞者 所属(受賞時)
2010 河西 春郎 東京大学大学院医学系研究科教授
  間野 博行 自治医科大学教授・東京大学特任教授
2009 杉山 雄一 東京大学大学院薬学系研究科長・教授
  西田 栄介 京都大学大学院生命科学研究科教授
2008 飯野 正光 東京大学大学院医学系研究科教授
  山中 伸弥 京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長
2007 門脇 孝 東京大学大学院医学系研究科教授
  坂口 志文 京都大学再生医科学研究所長
2006 審良 静男 大阪大学微生物病研究所教授
  寒川 賢治 国立循環器病センター研究所副所長
2005 鍋島 陽一 京都大学大学院医学研究科教授
  水野 美邦 順天堂大学医学部教授
2004 清水 孝雄 東京大学大学院医学系研究科教授
  田中 啓二 (財)東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所副所長
2003 谷口 克 千葉大学大学院医学研究院教授
  長野 哲雄 東京大学大学院薬学系研究科教授
2002 月田 承一郎 京都大学大学院医学研究科教授 (2005年逝去)
2001 成宮 周 京都大学大学院医学研究科教授
  柳田 充弘 京都大学大学院生命科学研究科長・教授
2000 浅島 誠 東京大学大学院総合文化研究科教授
  田中 紘一 京都大学大学院医学研究科教授
1999 宮下 保司 東京大学医学部教授
1997 長田 重一 大阪大学医学部教授
  御子柴 克彦 東京大学医科学研究所教授
1996 矢崎 義雄 東京大学医学部長・教授
1995 竹市 雅俊 京都大学大学院理学研究科教授
1994 廣川 信隆 東京大学医学部教授
1993 谷口 維紹 大阪大学細胞生体工学センター教授
  本庶 佑 京都大学医学部教授・遺伝子実験施設長
1992 市原 明 徳島大学酵素科学研究センター長・教授
  多田 啓也 東北大学医学部教授
  永津 俊治 藤田保健衛生大学総合医科学研究所教授
1991 高久 史磨 国立病院医療センター院長
  中西 重忠 京都大学医学部教授
1990 垂井 清一郎 大阪大学医学部教授
1989 大野 雅二 東京大学薬学部教授
1988 大村 智 北里研究所理事・副所長
1987 宇井 理生 東京大学薬学部教授
1986 入澤 宏 岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授 (1991年逝去)
1985 杉田 秀夫 国立武蔵療養所神経センター疾病研究第一部長
  家森 幸男 島根医科大学教授

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