2012年度上原記念生命科学財団 上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ | 大正製薬ホールディングス

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2012年度上原記念生命科学財団
上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ

2012年12月17日

公益財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原昭二/大正製薬株式会社名誉会長)は、12月17日(月)に開催した理事会において、2012年度 上原賞・各種研究助成金贈呈対象者を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞受賞者は2名、各種助成件数は380件、助成金総額(上原賞副賞を含む)は12億6,700万円です。

上原賞 2名 副賞4,000万円(1件 2,000万円)

○竹縄 忠臣氏 神戸大学 大学院医学研究科特命教授・質量分析総合センター長

対象となった研究業績 : 「ホスホイノシタイド結合タンパク質による細胞ダイナミズム制御」

○渡邊 嘉典氏 東京大学 分子細胞生物学研究所教授

対象となった研究業績 : 「染色体分配の基本原理の解明」

各種助成金 380件 12億2,700万円
研究助成金 (1件500万円) 90件 4億5,000万円
研究推進特別奨励金 (1件400万円) 10件 4,000万円
研究奨励金 (1件200万円) 100件 2億円
海外留学助成金リサーチフェローシップ 80件 2億5,900万円
海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 40件 1億4,200万円
その他
国際シンポジウム助成金 30件 3,000万円
来日研究生助成金 10件 3,600万円
特定研究助成金(継続助成分) 20件 7,000万円


公益財団法人上原記念生命科学財団は、1985年の設立以来、今年度で28年を迎えました。2012年度までの生命科学に関する諸分野の研究に対する助成(上原賞含む)は約7,300件、約218億円に上ります。

上原記念生命科学財団のホームページはこちらをご覧ください。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名 : 竹縄 忠臣 (タケナワ タダオミ) 薬学博士
所属機関および役職 : 神戸大学大学院医学研究科特命教授・質量分析総合センター長
生年月日 昭和 19年 5月25日生
略   歴 昭和 42年 3月  京都大学薬学部卒業
47年 3月  京都大学大学院薬学研究科博士課程修了(薬学博士)
48年 4月  筑波大学基礎医学系薬理講師
57年 4月  東京大学医学部第2生化助教授
59年 4月  東京都老人総合研究所薬理室長
61年 4月  東京都老人総合研究所生体情報部長
平成 4年 4月  東京大学医科学研究所癌生物学教授
6年 4月  東京大学医科学研究所分子腫瘍学教授
19年 4月  神戸大学大学院医学研究科脂質生化学特命教授
20年 4月  神戸大学大学院医学研究科質量分析総合センター長

【褒賞対象となった研究業績】

ホスホイノシタイド結合タンパク質による細胞ダイナミズム制御

イノシトールリン脂質情報伝達研究に取り組み、微量脂質であるホスホイノシタイドの生理機能を解明し、その重要性を明らかにした。PI(4,5)P2やPI(3,4,5)P3などのホスホイノシタイドがN-WASP、WAVEなどのタンパク質を活性化し、アクチン重合を促進して糸状仮足、葉状仮足形成、陥入構造などの膜の形作りに必要なことを解明した。また、Epsinの機能未知のENTHドメインが新たなホスホイノシタイド結合ドメインであることを発見し、構造を解析した。さらにホスホイノシタイドが結合して膜の変形を促す一連のタンパク質を発見するとともに、内向きや外向きの突起構造を作るという詳細な機序を解明した。ホスホイノシタイドが細胞骨格、細胞運動を制御していることや、細胞膜の突起構造や陥没構造などの膜の形作りに重要な役割を果たしていることを解明した独創的研究業績。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名 : 渡邊 嘉典 (ワタナベ  ヨシノリ) 理学博士
所属機関および役職 : 東京大学分子細胞生物学研究所教授
生年月日 昭和 36年 8月7日生
略   歴 昭和 59年 3月  東京大学理学部生物化学科卒業
平成 元年 3月  東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)
元年 4月  日本学術振興会特別研究員(東京大学医科学研究所)
2年 6月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 助手
8年 4月  英国王立がん研究所(ICRF)客員研究員(~平成10年3月)
10年 11月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻助教授
16年 5月  東京大学分子細胞生物学研究所染色体動態研究分野教授

【褒賞対象となった研究業績】

染色体分配の基本原理の解明

生殖細胞の減数分裂における特殊な染色体分配様式が、染色体の接着を司る因子コヒーシンに起因することを突き止め、さらに、コヒーシンを特異的に保護する因子“シュゴシン”を発見した。減数分裂の根幹に関わる最も重要な分子及びその作用機構の解明により、染色体分配の基本原理の理解を大きく進展させた。また、動原体タンパク質Moa1を発見し、染色体の分配の方向を規定する「セントロメア接着による動原体方向制御モデル」を世界に先駆けて提唱、動原体の方向性を決める分子メカニズムの基本的なコンセプトを確立した。この染色体分配の分子作用機構の概念は基礎生物学および医学いずれの観点からも極めて重要な根本課題に対し、明快な説明を与えた。生命科学の基礎研究分野のみならず、癌や生殖医学分野などへの貢献も期待される先駆的研究業績。

<参考資料>

【いままでの上原賞(研究業績褒賞)受賞者一覧(敬称略)】
年度 受賞者 所属(受賞時)
2011 森 和俊 京都大学大学院理学研究科教授
  山本 雅之 東北大学大学院医学系研究科長・教授
2010 河西 春郎 東京大学大学院医学系研究科教授
  間野 博行 自治医科大学教授・東京大学特任教授
2009 杉山 雄一 東京大学大学院薬学系研究科長・教授
  西田 栄介 京都大学大学院生命科学研究科教授
2008 飯野 正光 東京大学大学院医学系研究科教授
  山中 伸弥 京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長
2007 門脇 孝 東京大学大学院医学系研究科教授
  坂口 志文 京都大学再生医科学研究所長
2006 審良 静男 大阪大学微生物病研究所教授
  寒川 賢治 国立循環器病センター研究所副所長
2005 鍋島 陽一 京都大学大学院医学研究科教授
  水野 美邦 順天堂大学医学部教授
2004 清水 孝雄 東京大学大学院医学系研究科教授
  田中 啓二 (財)東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所副所長
2003 谷口 克 千葉大学大学院医学研究院教授
  長野 哲雄 東京大学大学院薬学系研究科教授
2002 月田 承一郎 京都大学大学院医学研究科教授 (2005年逝去)
2001 成宮 周 京都大学大学院医学研究科教授
  柳田 充弘 京都大学大学院生命科学研究科長・教授
2000 浅島 誠 東京大学大学院総合文化研究科教授
  田中 紘一 京都大学大学院医学研究科教授
1999 宮下 保司 東京大学医学部教授
1997 長田 重一 大阪大学医学部教授
  御子柴 克彦 東京大学医科学研究所教授
1996 矢崎 義雄 東京大学医学部長・教授
1995 竹市 雅俊 京都大学大学院理学研究科教授
1994 廣川 信隆 東京大学医学部教授
1993 谷口 維紹 大阪大学細胞生体工学センター教授
  本庶 佑 京都大学医学部教授・遺伝子実験施設長
1992 市原 明 徳島大学酵素科学研究センター長・教授
  多田 啓也 東北大学医学部教授
  永津 俊治 藤田保健衛生大学総合医科学研究所教授
1991 高久 史磨 国立病院医療センター院長
  中西 重忠 京都大学医学部教授
1990 垂井 清一郎 大阪大学医学部教授
1989 大野 雅二 東京大学薬学部教授
1988 大村 智 北里研究所理事・副所長
1987 宇井 理生 東京大学薬学部教授
1986 入澤 宏 岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授 (1991年逝去)
1985 杉田 秀夫 国立武蔵療養所神経センター疾病研究第一部長
  家森 幸男 島根医科大学教授

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