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2013年度上原記念生命科学財団
上原賞・各種研究助成金受賞者決定のお知らせ

2013年12月20日

公益財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原明/大正製薬ホールディングス株式会社代表取締役社長)は、12月20日(金)に開催した理事会において、2013年度 上原賞・各種研究助成金贈呈対象者を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞受賞者は2名、各種助成件数は367件、助成金総額(上原賞副賞を含む)は12億3,250万円です。

上原賞 2名 副賞4,000万円(1件 2,000万円)

○笹井 芳樹氏 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター副センター長

対象となった研究業績 : 「幹細胞の自己組織化による臓器形成の自律制御原理の研究」

○濡木 理氏 東京大学 大学院理学系研究科教授

対象となった研究業績 : 「細胞膜輸送の分子機構の解明」

各種助成金 367件 11億9,250万円

研究助成金 (1件500万円) 90件 4億5,000万円
研究奨励金 (1件200万円) 90件 1億8,000万円
研究推進特別奨励金 (1件400万円) 10件 4,000万円
海外留学助成金リサーチフェローシップ 80件 2億4,930万円
海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ 40件 1億4,800万円
その他
国際シンポジウム助成金 30件 3,000万円
来日研究生助成金 7件 2,520万円
特定研究助成金(継続助成分) 20件 7,000万円


公益財団法人上原記念生命科学財団は、1985年の設立以来、今年度で29年を迎えました。2013年度までの生命科学に関する諸分野の研究に対する助成(上原賞含む)は約7,600件、約230億円に上ります。

上原記念生命科学財団のホームページはこちらをご覧ください。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名 : 笹井 芳樹 (ササイ ヨシキ) 医学博士
所属機関および役職 : 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長
生年月日 昭和 37年 3月5日生
略   歴 昭和 61年 3月  京都大学医学部 卒業
61年 6月  神戸市立中央市民病院 内科研修医
63年 4月  京都大学大学院医学研究科生理系入学(生体情報科学講座)
平成 4年 3月  京都大学大学院医学研究科生理系 博士課程修了 医学博士
4年 4月  京都大学大学院医学研究科 研修員
5年 3月  カリフォルニア大学ロスアンジェルス校医学部 客員研究員
8年 6月  京都大学大学院医学研究科生体情報科学講座 助教授
10年 5月  京都大学再生医科学研究所 教授
12年 5月  理化学研究所発生・再生科学総合研究センター グループディレクター(兼任)
15年 6月  同センター グループディレクター(専任)
25年 4月  理化学研究所発生・再生科学総合研究センター 副センター長

【褒賞対象となった研究業績】

幹細胞の自己組織化による臓器形成の自律制御原理の研究

脳の初期発生制御のメカニズムの解明に取り組み、自ら明らかにした動作原理をもとにES細胞の実験系を用いた試験管内における発生制御系の再現に成功し、再生医学を大きく進める基盤技術を確立した。さらに、試験管内分化系にてより高度な発生の再現に挑み、幹細胞から、大脳皮質、網膜、下垂体等の立体構造を持った器官の産生に成功した。また、幹細胞の集団が自発的に器官のもととなる高次構造を生み出す「自己組織化」により立体形成を制御していることを証明し、多細胞の動態制御による高次な生命現象を解明した。これらの成果は、網膜難病、神経難病の再生医療の技術基盤の確立に大きく貢献しており、国際的にも高く評価されている。神経発生学および幹細胞を用いる再生医学の領域で新境地を拓いた独創的研究業績。

上 原 賞 受 賞 者

受賞者氏名 : 濡木 理 (ヌレキ オサム) 理学博士
所属機関および役職 : 東京大学大学院理学系研究科教授
生年月日 昭和 40年 10月22日生
略   歴 昭和 63年 3月  東京大学理学部生物化学科 卒業
平成 2年 3月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 修士課程修了
2年 11月  フランスルイパスツール大学 HFSP研究員(~平成3年3月)
5年 3月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 博士課程修了 理学博士
5年 4月  日本学術振興会特別研究員
6年 4月  理化学研究所 基礎科学特別研究員
7年 3月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 助手
14年 4月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 助教授
15年 5月  東京工業大学大学院生命理工学研究科生命情報専攻 教授
20年 4月  東京大学医科学研究所基礎医科学部門 教授
22年 4月  東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 教授

【褒賞対象となった研究業績】

細胞膜輸送の分子機構の解明

細胞の生命の維持に必須な膜輸送体による膜輸送の駆動機構、輸送基質の認識機構、輸送制御機構に焦点を当てて膜輸送体の分子機構を解明した。マグネシウム輸送体MgtEの結晶構造を決定し、細胞内マグネシウム濃度を一定に保つ働きがあることを解明、合成タンパク質を膜を介して輸送するSecYEG、またそれと協働するSecDFの結晶構造を決定した。また、光駆動型カチオンチャネルであるチャネルロドプシンの構造を決定し、光によってチャネルが開閉するメカニズムを明らかにし、神経細胞学の基盤をつくった。また多剤排出輸送体であるMATEやジペプチド輸送体であるPOT、Ca2+/H+交換輸送体などのトランスポーターの立体構造を決定し、分子機構を解明した。細胞膜輸送蛋白の構造を解明することにより、分子機構を解明した画期的な研究業績。

<参考資料>

【いままでの上原賞(研究業績褒賞)受賞者一覧(敬称略)】
年度 受賞者 所属(受賞時)
2012 竹縄 忠臣 神戸大学大学院医学研究科特命教授・質量分析総合センター長
  渡邊 嘉典 東京大学分子細胞生物学研究所教
2011 森 和俊 京都大学大学院理学研究科教授
  山本 雅之 東北大学大学院医学系研究科長・教授
2010 河西 春郎 東京大学大学院医学系研究科教授
  間野 博行 自治医科大学教授・東京大学特任教授
2009 杉山 雄一 東京大学大学院薬学系研究科長・教授
  西田 栄介 京都大学大学院生命科学研究科教授
2008 飯野 正光 東京大学大学院医学系研究科教授
  山中 伸弥 京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長
2007 門脇 孝 東京大学大学院医学系研究科教授
  坂口 志文 京都大学再生医科学研究所長
2006 審良 静男 大阪大学微生物病研究所教授
  寒川 賢治 国立循環器病センター研究所副所長
2005 鍋島 陽一 京都大学大学院医学研究科教授
  水野 美邦 順天堂大学医学部教授
2004 清水 孝雄 東京大学大学院医学系研究科教授
  田中 啓二 (財)東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所副所長
2003 谷口 克 千葉大学大学院医学研究院教授
  長野 哲雄 東京大学大学院薬学系研究科教授
2002 月田 承一郎 京都大学大学院医学研究科教授 (2005年逝去)
2001 成宮 周 京都大学大学院医学研究科教授
  柳田 充弘 京都大学大学院生命科学研究科長・教授
2000 浅島 誠 東京大学大学院総合文化研究科教授
  田中 紘一 京都大学大学院医学研究科教授
1999 宮下 保司 東京大学医学部教授
1997 長田 重一 大阪大学医学部教授
  御子柴 克彦 東京大学医科学研究所教授
1996 矢崎 義雄 東京大学医学部長・教授
1995 竹市 雅俊 京都大学大学院理学研究科教授
1994 廣川 信隆 東京大学医学部教授
1993 谷口 維紹 大阪大学細胞生体工学センター教授
  本庶 佑 京都大学医学部教授・遺伝子実験施設長
1992 市原 明 徳島大学酵素科学研究センター長・教授
  多田 啓也 東北大学医学部教授
  永津 俊治 藤田保健衛生大学総合医科学研究所教授
1991 高久 史磨 国立病院医療センター院長
  中西 重忠 京都大学医学部教授
1990 垂井 清一郎 大阪大学医学部教授
1989 大野 雅二 東京大学薬学部教授
1988 大村 智 北里研究所理事・副所長
1987 宇井 理生 東京大学薬学部教授
1986 入澤 宏 岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授 (1991年逝去)
1985 杉田 秀夫 国立武蔵療養所神経センター疾病研究第一部長
  家森 幸男 島根医科大学教授

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