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2019年度上原記念生命科学財団
上原賞・各種助成金受賞者決定のお知らせ

2019年12月20日

公益財団法人上原記念生命科学財団(東京都豊島区、理事長:上原明/大正製薬ホールディングス株式会社代表取締役社長)は、12月20日(金)に開催した理事会において、2019年度上原賞・各種助成金贈呈対象者を決定しましたのでお知らせいたします。
今年度の上原賞は2名、各種助成件数は451件、助成金総額(上原賞副賞を含む)は16億4,049万円となりました。

上原賞 2名 副賞1件 3,000万円     
※掲載は五十音順

  • ○岩井 一宏氏 京都大学 大学院医学研究科 教授
    対象となった研究業績 : 「炎症応答を制御する新規ユビキチン修飾系の発見とその病態生理学研究」
  • ○斎藤 通紀氏 京都大学 高等研究院 教授
    対象となった研究業績 : 「生殖細胞の発生機構の解明とその試験管内再構成」

各種助成金 451件 15億8,049万円

研究助成金(1件500万円)
110件 5億5000万円
研究推進特別奨励金(1件400万円)
10件 4,000万円
研究奨励金(1件200万円)
110件 2億2,000万円
海外留学助成金リサーチフェローシップ
96件 3億6,680万円
海外留学助成金ポストドクトラルフェローシップ
64件 2億6,820万円
その他
・特定研究助成金 20件 7,000万円
・国際シンポジウム開催助成金 31件 2,994万円
・来日研究生助成金 10件 3,555万円

公益財団法人上原記念生命科学財団は、1985年の設立以来、今年度で35年目となります。
2019年度までの生命科学に関する諸分野の研究に対する助成(上原賞含む)は約1万件、約314億円になります。

上原記念生命科学財団のホームページはこちらをご覧ください。

上原賞受賞者
(五十音順)

受賞者氏名
岩井 一宏(イワイ カズヒロ)博士(医学)
所属機関および役職
京都大学 大学院医学研究科 教授
略歴
1959年9月8日生
1985年 3 月 京都大学医学部 卒業
1985年 6 月 神戸市立中央市民病院 内科研修医
1992年 3 月 京都大学大学院医学研究科 博士課程修了
1992年10月 京都大学医学部 付設免疫研究施設免疫生物学 助手
1993年 4 月 米国国立保健研究所(NIH) 研究員
1996年 3 月 京都大学大学院医学研究科 感染・免疫学 助手
1997年 6 月 京都大学大学院医学研究科 感染・免疫学 助教授
1999年 4 月 京都大学大学院生命科学研究科 認知情報学 助教授
2001年 7 月 大阪市立大学大学院医学研究科 分子制御 教授
2008年 4 月 大阪大学大学院生命機能研究科 代謝調節学
大阪大学大学院医学系研究科 医化学 教授
2012年 4 月 京都大学大学院医学研究科 細胞機能制御学 教授
2018年10月 京都大学大学院医学研究科長 (兼)
受賞対象となった研究業績
「炎症応答を制御する新規ユビキチン修飾系の発見とその病態生理学研究」
タンパク質分解系と密接に関連して研究されてきたユビキチン修飾系は、現在、多彩な様式でタンパク質の機能を制御する可逆的な翻訳語修飾系であることが知られている。従来のリジン残基を介して形成されるポリユビキチン鎖とは異なり、N末端のメチオニンを介して形成される直鎖状ユビキチン鎖の存在を世界に先駆けて発見し、その唯一の生成酵素であるLUBAC複合体(HOIL-1L、HOIP、SHARPINの3量体)を同定した。直鎖状ユビキチン鎖は細胞内の最も重要なシグナル伝達系の一つであるNF-κB経路を正に制御し、プログラム細胞死を抑制すること、SHARPINの欠損は免疫不全や自己炎症症状を惹起することを明らかにし、その後、直鎖状ユビキチン鎖の恒常性の破綻は、ヒトの様々な疾患の原因となることが次々と明らかにされてきた。ユビキチンの分野に全く新しい概念を導入した我が国が世界に誇れる真に独創的な研究業績である。

受賞者氏名
斎藤 通紀(サイトウ ミチノリ)博士(医学)
所属機関および役職
京都大学 高等研究院 教授
略歴
1970年6月2日生
1995年 3月 京都大学医学部 卒業
1996年 4月 日本学術振興会 特別研究員DCl
1999年 3月 京都大学大学院医学研究科 博士課程修了
1999年 4月 日本学術振興会 特別研究員PD
2000年 1月 Wellcome Trust/Cancer Research UK Gurdon Institute for Developmental Biology and Cancer, Travelling Research Fellow
2003年 1月 Wellcome Trust/Cancer Research UK Gurdon Institute for Developmental Biology and Cancer, Senior Research Associate
2003年 4月 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター チームリーダー
2009年 4月 京都大学大学院医学研究科 生体構造医学講座 機能微細形態学 教授
2011年 8月~2018年 3月 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構ERATO研究総括(兼任)
2018年 1 月 京都大学iPS細胞研究所 連携併任研究者
2018年10月 京都大学高等研究院 教授
ヒト生物高等研究拠点 拠点長
受賞対象となった研究業績
「生殖細胞の発生機構の解明とその試験管内再構成」
生殖細胞の発生機構の解明は、医学・生命科学における本質的な研究課題である。単一細胞発現遺伝子解析法を用いて、マウス始原生殖細胞特異的に発現する遺伝子群(Blimp1, Prdm14, Stella等)を同定し、その機能・制御機構を解明した。それを基に、マウス多能性幹細胞から始原生殖細胞様細胞(PGCLCs)を試験管内で誘導し、精子や卵子、健常な産仔を作出することに成功、エピゲノムリプログラミングや卵母細胞決定・減数分裂誘導機構など、有性生殖の基幹現象の原理を解明した。カニクイザル初期胚における多能性細胞系譜の発生機構を解析し、マウス・サル・ヒトにおける多能性スペクトラムの発生座標を解明、霊長類の生殖系列の起源を同定するとともに、ヒトiPS細胞からPGCLCs、さらに卵原細胞を誘導し、ヒト生殖細胞発生過程の試験管内再構成の礎を築いた。ヒトや霊長類の進化機構を明らかにするのみならず、不妊やエピゲノム異常・遺伝病の原因究明に繋がることが期待される、世界を牽引する確固たる研究業績である。

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