社会貢献活動

社会活動への参加、協力

飢餓のない世界を目指し、世界的な飢餓救済支援活動を行っているWFP(国連世界食糧計画)の活動趣旨に賛同し、2008年よりWFPを支援する認定NPO法人「国連WFP協会」の評議員として支援活動を行うほか、2009年からは一般市民を対象とした参加型支援企画「WFPウォーク・ザ・ワールド」への支援を行っています。

また、社会の仕組みや経済の働きについての理解を通して、青少年の社会的自立力を育成することを目的に活動を行っている公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本の支援を2005年より行っています。加えて、阪神・淡路大震災の教訓のもとに大災害を想定した災害救援ボランティアリーダーの育成に取り組んでいる「災害救援ボランティア推進委員会」への支援を1997年より行っています。

安全な街づくりへの寄与

本社(東京都豊島区)では、近隣自治体や警察、消防などと一体となり、地域の安全・安心対策を推進しています。警視庁目白警察署管内の「目白地区特殊暴力防止対策協議会」は、警視庁管内の警察署所管区域に設置された特殊暴力排除を目的とした地区協議会の一つで、当社はその発足時より継続して諸活動に参加しています。

また、本社周辺の自治会、区施設、企業など、計8つの団体で「豊島区高田地区災害時相互応援協定」を締結し、近隣施設の避難訓練に協力するなど、地域と一体となった災害対策を推進しています。

生命科学フォーラムの開催

各メディアの科学分野を担当する記者の方々に対し、最新の医学情報の提供を目的とした「生命科学フォーラム」を1986年より現在まで継続して開催し、最先端技術の話題から生命科学領域の話題まで、生命科学に関する情報を幅広く提供しています。

COVID-19の拡大により、2020年度、2021年度は開催を見送りましたが、2022年4月から再開しています。2022年度は6月末時点で計2回開催し、2021年度に上原賞を受賞された、東京大学大学院薬学系研究科 / 大学院医学系研究科教授の浦野教授と、慶應義塾大学医学部教授の岡野教授にご講演頂きました。

参加された記者の方々は延べ45名となり、活発な質疑応答や意見交換が行われました。

生命科学フォーラム

キャリア教育の支援

本社では、キャリア教育支援として、学生の職場訪問を受け入れており、訪問される学生の方々に薬の用法・用量を守るなど、正しい知識や使い方について分かりやすく情報を提供するとともに、一般用医薬品と医療用医薬品の違いや、OTC医薬品の安全性分類など、法律や制度についても詳しくお伝えしています。さらに、医薬品が出来るまでの研究開発から臨床、製造に至るまでの工程と、そこにおける様々な技術や工夫などを紹介することで、当社をよりご理解頂くとともに、学生の方々が製薬業界に興味を持って頂けるようなカリキュラムを構築しています。

工場見学

大正製薬の大宮・岡山・羽生各工場では、子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に工場見学を実施し、年間約4,000名のお客様をお迎えしています。主力製品などの生産工程を公開し、ものづくりの現場から「安心・安全」を発信し、品質管理や環境保全活動についてご理解いただけるよう努めています。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020年2月から当面の間、工場見学を休止しています。

海外グループ会社の取り組み

A small can − A big community

ベトナム大正では、「1つの小さな缶、1つの大きなコミュニティ」をコンセプトに、地域の人々の健康を増進し、運動する場を作るためのコミュニティプログラムを実施しました。
販売された「リポビタン」1缶ごとに、地元の健康増進基金に100ベトナムドンを寄付しました。2021年度はこの基金により、35か所の公園に37の屋外運動器具を設置しました。

A small can − A big community

ストリートドラッグ問題への対応(UPSA)

WHOのレポートによると、世界で10分の1の数量の医薬品が偽造されており、開発途上国だけで4分の1の数量の医薬品が偽造されていると推定されています。ストリートドラッグ(偽造され路上等で販売される医薬品)により、マラリアに対する治療が行われた結果、2013年には5歳未満のアフリカの子供約15万人が死亡しており、ストリートドラッグは大きな社会問題となっています。

UPSA社では、コートジボワールにて、コートジボワール保健省とともに、テレビやポスターでの大規模に啓発を行いこの社会問題に取り組んできました。
また、正規の医薬品流通を確保するため、フランス・ボルドーの新興企業であるMeditect社とパートナーシップを結び、医薬品のトレーサビリティの強化に取り組んでいます。このパートナーシップにより、医薬品のパッケージに印刷されている2次元コードを専用のスマートフォンアプリを通しスキャンすることで、製品の信頼性と流通手順を確認できるようになり、正規の医薬品とストリートドラッグとの判別を手軽に実現することができるようになりました。
現在、このアプリは、コートジボワールの400軒を超えるパートナー薬局に導入されています。

ストリートドラッグ問題への対応